懐かしい友人から30年ごしに届いた年賀状に涙がこぼれた思い出

デジタルにはないものがある紙の年賀状。手にとることができることの重さ

年賀状でうれしかったハガキですが年賀状は毎年初めに届く行事のようなものと同時に友達の近況などを知る大切な情報源ともいえますが、近年デジタルの目覚ましい普及によって簡単で面倒臭くない電子メールや携帯電話のショートメールなどを用いて簡便に利用できるようになりました。

しかし、年賀状は特別な存在であると同時に書き手の気持ちや感情を包容するものがあります。

デジタルで書かれたものは新聞に折り込まれるチラシの文面と同じようにインパクトも人の思いも薄っぺらい感触なので「もらって嬉しい」という感情表現とは全く別に近いものがあります。

一年に一度だけというある意味スペシャルな手紙なので多少面倒でもアナログ的に書かれたものは感情や書き手の書いている様子さえ体感出来てしまうものです。

とはいうもののパソコンなどを利用してワープロのように文字を打ち込んで背景画を印刷するという点ではデジタルといっても差し支えがないのは事実ともいえます。

多くのデジタルは紙媒体に印刷するのではなくディスプレイ上に表示するのみになりますので手にハガキをとってしみじみと日頃の感謝などに思いを巡らすことは皆無であると思います。

それがアナログの強みともいえる年賀状ですが、小学生の時のボーイスカウントのキャンプでの記憶なのですが、当時は今ほど社交的に振る舞えず引っ込み思案のとても強い児童だったと思います。

そして指先が不器用で特にヒモを上手に扱うことが出来なかったのをとてもよく覚えていて簡単な蝶々結びしか出来ませんでした。

自分以外のメンバーは5人居て4人は肉体系でがっしりして絶えず動き回ってどちらかというと落ち着きがあまりなかったけどやんちゃだったのを覚えています。

もう一人は口笛がとてもうまく飯盒やテント設営や料理まで英才教育の塊のような感じの子で自分が何かと手こずっていると率先して自分を手助けしてくれるとても頼りになる人ですが大体いつも隅の方で難しい本を開いて読書していました。

彼とは名簿とコーチが名前を点呼する時に互いに覚えて呼びあったと思います。

当時は夕食の後は翌日の支度と点検をしたら寝るだけでしたがトランプや怪談に華を咲かせる程度でしか時間を潰すことはなかったので今のようにデジタル端末はないですしテレビゲームもまだまだ普及していなかったので好きなアイドルやコミックやアニメーションの好きなキャラクタからはじまり将来何になるんだ的な話をするのみでした。

その自分をいつも手助けしてくれる彼は家が色々あってあまりご両親とうまく行っていなくて参考書や教科書を眺めて勉学に勤しみあまり遊びらしい遊びはしていないと聞きました。

キャンプは4日間の行程で三泊を野外実習でテント生活したりする内容で夜は満天の夜空が拝めて今様に煌々とした人工の光に照らされた白っぽい夜空ではなかったのでそんな夜空を眺めながら彼が星座の位置関係と星座のストーリーなどを一つ一つ説明してくれながら時も忘れてちょっぴり夜更かししたりしたのがとても懐かしく思い出されます。

30年経って届いた彼からの年賀状。幼いころの約束が果たされたことに感動

そんな彼とひとつだけ小さな約束をしたようで自分自身はすっかり時の狭間に忘却してきてしまい思い出せずにキャンプが終わってから彼も遠方なので連絡もそんなに気軽に取れないまま30年ほど時が流れました。

ある正月に心当たりのない一通のハガキが郵便局から届きました。

正直なところ間違いではないのかな?と思いつつも心当たりのないそのハガキの裏を読んでいくと忘れてしまっていたキャンプ時代の彼、その人からメッセージでした。

今は射止めた女性と三人のお子さんに囲まれて生活しているそうです。

しかし、なぜ今になってハガキが突然来たのかその理由がすべてを読んで解りました。

別れ際にメモする紙がなくテレホンカードの裏に自分の住所を書いて彼に渡していたのです。

そしてなぜその時に来たのかというとこの夜空は30年後どうなるんだろうね??というようなことを自分が尋ねて彼が今はどう変化するのか分からないけどもし分かったら教えるよ。ということだったそうです。

大人になった今思えば子供のしかも小学生の頃の短いキャンプ生活での友達だったわけで、普通は忘れてしまっても文句もないものですが彼はそれをずっと大人になって今を覚えていたのに凄いなと涙腺が決壊したのを記憶しています。

その時から毎年筆を執っていますが小さな縁だったのに長いときを隔ててこんな出会いを再びしているということに感動しました。

この年賀状がなかったらそれすらも叶わなかったと思わずに入られません。

出来るだけ手間でもアナログな年賀状に心掛けたいと思う出来事でした。

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